活人ネット坐禅の心得

●時間
 毎日、日本時間0時から0時40分までがネット禅会です。初心者は最初に10分、5分休んで25分です。
●服装
 体を締めつる下着や上着(細いズボンなども)、ベルトなどは取りましょう。ただし、寒からず、暑からず、だらしなくならず、を心がけます。坐禅専用の衣服を決めておくと心も決まるようになります。
●坐具
 軟らかい敷物(座布団など)を敷いた上に、お尻の下に坐蒲(枕や二つ折りにした座布団など)を置き、慣れるまでは胡坐や正座で良いから、先ずは坐ってみましょう。
 線香か蝋燭など、時計を見ずに時間が解る物を用意しましょう。
●足の組み方
 身体を安定させるには両足を組む“結跏趺坐”が理想ですが、“痛い”ことに気を取られているようでは坐禅の意味がありませんので、片足だけを反対側の太腿の上に乗せて足の裏が天上に向く“半跡朕坐”が良いでしょう。それでも痛いようなら、正座(坐蒲を足と足の間に入れてお尻を乗せ馬乗りになるような格好)でも胡坐でも構いません。
 先ず、座布団に坐り、座蒲をお尻の下に入れて胡坐をかきます。
 ① 両手で右足を持ち、下腹に引き寄せます。
 ② 左足の太腿に右足を載せ、足の裏が上を向くようにします。
 ③ 左足を右の太腿に乗せます。
 ④ 両膝が座布団につくようにして体を安定させます。
●手の組み方
 手の組み方のことを印相といい、大きく分けて二つの組み方がありますが、一般的なのが法界定印と呼び、結跏趺坐を組んだ足の上に右掌を上にして載せます。次に左手を掌を上に向け右手に重ね、両手の親指を紙一枚入るぐらいあけて、お互いに支えます。
 もう一つの組み方は、結手という印で、右手の親指と人差し指で円をつくり、その中に左手の親指を入れ、左手全体で右手を覆います。
 どちらの印相でも構いませんが、手は足の上に置いて体に引きつけ、両肘は体から離し、肩の力を抜きます。
●坐相の調え方
 足と手を紺んだら姿勢を調え、体を前後左右に揺らして、自分がいちばん安定する位置を決め、次に腰を伸ばし、下腹部を前に出すようにします。
●目線
 一度正面を見て、自分の一・五メートル程の先の床に視線を落とし、半眼(薄目)という状態にします。決して目は瞑ってはいけません。また、目玉を動かしてもいけません。
 目線の先に蝋燭や線香を灯しておくのも良いでしょう。時計代わりにもなります。
●顔や口
 顎を引き、口は軽く結びます。舌を上の歯ぐきにあてます。
●調息 (息使い)
 口を結んで、鼻からゆっくり吐き、そして吸う腹式呼吸(横隔膜呼吸とも丹田呼吸)をします。体の中の空気を全部吐き出すつもりで吐き出すのがコツです。すると排気と同時に雑念も吐き出るでしょう。ですから出来る限り長く、ユックリ少しづつ間断なく、吐き出します。吸気も同様に、鼻からユックリと行ないます。腹の中(胸にではない)に空気が入り、腹がパンパンに膨らむように吸います。 腹式呼吸ないし丹田呼吸、丹田は正式には“臍下丹田”といい、臍の下三センチぐらいのところを指します。この丹田が坐禅時の呼吸法の肝で、丹田に“気”を集め、全身の空気を吐き切った後に、丹田の力を抜いて息を吸います。この方法だと、呼吸の回数は、一分間に3回から6回となります。イライラしたりすると呼吸が肺で行われて早くなると言いますが、呼吸が早くなるからイライラを感じるとも言えます。ユックリした呼吸は副交感神経、早い呼吸は交感神経が作用しているから、落ち着くには呼吸を調えることなのです。
 その方法を支援するのを数息観といって自分の呼吸の回数を数えます。息を吐きながら「ひとー」、吸いながら「つー」と心の中で声を出さずに大きな声(元気に)で数えます。息を吐きながら「ふたー」、吸いながら「つー」と数え、吐吸を1回として十まで数えます。十「とー」「おー」までいったら、また「ひとー」「つ-」に戻ります。坐禅の間は、ただひたすら呼吸の数を数えます。雑念が湧いて数が解らなくなったら「ひとー(吐く)」「つー(吸う)」から「とー(吐く)おー(吸う)」まで繰り返します。数えることだけに集中してください。ただし、慣れると、その意識すらも消えます。この状態が“三昧”という状態で、呼吸と自分がひとつになり、心も体も空っぽになって、森羅万象に自分が溶け込んだり、森羅万象が自分に溶け込んだりする感じが解るでしょう。つまり、宇宙に成り切るのです。すると、下世話な事など消えうせ、物事をあるがままに素直に観ることができるようになります。
●所要時間
 坐禅という時に流れる時間単位は、「一炷」といって線香一本が燃え尽きる時間(約四十分~一時間)を一回とします。ですが、初心者は無理ですので、最初に10分、5分休んで25分として、合計40分としましょう。忙しい時は10分でも良いから、必ず坐ることが大事です。自分の坐る時間に合わせて線香を折って使ったり、蝋燭に傷をつけてください。
 もちろん線香や蝋燭は必需品ではなく、便法的な物ですから無くても結構です。
 時間はいつでも良いのですが、世界中の道友と共に坐るのは、日本時間で毎日0時から0時40分です。不安、心配事、好き嫌い、被害者意識など、幻想的なストレサーを感じるのは心であり、生活の中になど何一つありません。安心して坐り切って下さい。坐れば解ります。なお、終わったら、そそくさと立ち上がるのではなく、坐り切った自分の中の仏である本来の己に対して、静かに合掌(がつしよう)しましょう。
 
以上が、ネット禅会の大まかな姿です。深めたいと思えば、禅堂にお出かけください。

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