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■前集12項

面前的田地、要放得寛、使人無不平之歎。
身後的恵沢、要流得久、使人有不匱之思。

面前の田地は、放ちえて寛きを要し、人をして不平の歎なからしむ。
身後の恵沢は、流しえて久しきを要し、人をして不匱の思いあらしむ。

生きている間は、のびのびとして不平不満を嘆く人がいないようにしたい。
そして、自分の死後は、残す者たちに恩恵を長く保たれ、貧しい思いをしないようにしたい。
つまり、活人は自分だけのことを考えず、子々孫々は勿論、全ての人類に貢献できる生き方をしなさいということ。
言い換えると、活人は「妄我を捨て無欲に徹せよ」を理念として生きろと言える。

慧智(030531)