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■前集16項

寵利毋居人前、徳業毋落人後。
受享毋踰分外、修為毋減分中。

寵利(ちょうり)は人の前に居ることなかれ、徳業は人の後に落つることなかれ。
受享(じゅきょう)は分外に踰(こ)ゆることなかれ、修為(しゅうい)は分中に減ずることなかれ。

利益は、他人に先じて手に入れようとしてはならないし、慈善の行為は他人に遅れてはならない。
そして、楽しみは求めすぎず、日々の修行は怠ってはならない。
つまり、活人の道は強欲には向かわず、公正に向かうべしということ。
言い換えれば、競争より協奏、強調より協調こそが、活人道と言えるだろう。
慧智(030531)