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■前集52項

我有功於人不可念、而過則不可不念。
人有恩於我不可忘、而怨則不可不忘。

我(われ)、人に功(こう)あるも念(おも)うべからず。而(しか)るに過ちは則(すなわ)ち念(おも)わざるべからず。
人、我に恩あらば忘れるべからず、而(しか)るに、怨みは則(すなわ)ち忘れざるべからず。

他人に施したと善行は、忘れ、かけた迷惑は忘れてはならない。
他人から恩を受けたら忘れず、恨みは忘れなければならない。
つまり、人に優しく、自分に厳しくということだ。
言い換えれば、活人でいようとしていてこそ、活人の条件だろう。
慧智(030605)