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■前集113項

曲意而使人喜、不若直躬而使人忌。
無善而致人誉、不若無悪而致人毀。

意を曲げて人をして喜ばしむるは、躬(み)を直(なお)くして人をして忌(い)ましむるに若(しか)ず。
善を無くして人の誉(ほま)れを致(いた)すは、悪なくして人の毀(そし)りを致(いた)すに若(しか)ず。

信念を曲げて他人を喜ばすのは、身を正して他人に嫌われようなものだ。
善行を行わないのに褒められるのは、悪くないのに他人に非難されるようなものだ。
つまり、人生で否な思いをしたくないなら、信念を貫き、善行を積み、媚を売ったり売られたりするな、ということ。
言い換えれば、活人は決して“媚びない”を信条とすべきなのだ。
慧智(030617)