最近のひとこと から

淡交

たんこう

人間関係の理想を暗示する禅語です。読んで字の如く“淡い交わり”が関係性の極意ですね。自然との関係、人工物との関係、人間関係。勿論、“お金”や“異性や家族や政治や仕事や趣味”もです。一つの好き嫌い、善悪、良し悪しは心の偏りが生み出す“色”、その心で見る全ては偏っているんです。宇宙で現象する全ての事象は無常。永遠ではなく、瞬間的な現象です。「常に変わり続ける」ということ以外に真実はありません。だから、如何に関わるか。「囚われず、偏らず、拘らず」ですね。それを『淡交』と言います。

伊豆国際禅堂師家 虚庵快山慧智 合掌

2022/6/6

 

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