最近のひとこと から

寡欲則心自安

かよくなればすなわち こころおのずからやすらかなり

煩悩は、本能に近い気分で、「思い通りにしたいと思う源泉」と言い換える事が出来る。勿論、煩悩があるが故に身体は進化し、文明は進歩し、文化が芽生えてきた。しかし、同時に“格差”が生まれ、“嫉妬心”が生まれた。転じて言えば、煩悩は両刃の剣なのだ。禅は決して禁欲主義ではなく、煩悩との折り合いをつけて穏やかに生き、穏やかに死ぬ道を会得させる。つまり、「欲を少なくすれば、不安も少なくなる」という真理を体得するのが禅なのだ。

伊豆国際禅堂師家 快山慧智 合掌 @ryobo.org

2022/6/20

 

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