最近のひとこと から

心如水中月

こころはすいちゅうのつきのごとし

素直な禅語というのは多くはないが、これは正に素直。感情は湧いては消える泡のようなものなのに、個性によっては、それに執着、拘る。つまり、刺激を受けて湧くが、勝手に消える。正に水に映る月影。映っては決して留まる事無く動き、見えなくなり、翌日現れる。波が立っていればボンヤリする。収まればクッキリするが、位置は変わっている。心は捉えどころがないし、捉える必要もない。心を感情と読み替えても同じ。感情に振り回されるなんて人生という限りある時間を無駄にしているのと同じ。

伊豆国際禅堂師家 快山慧智 合掌 @ryobo.org

2022/8/29

 

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