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■前集30項

事窮勢蹙之人、当原其初心。
功成行満之士、要観其末路。

事窮(こときわ)まり勢(いきお)い蹙(ちぢ)まるの人は、当(まさ)にその初心を原(たず)ぬべし。
功成り行(おこない)満(み)つるの士は、その末路を観んことを要す。

仕事が行き詰まり、とことん形勢が悪い人は、その初心が何であったかをもう一度検討しなおすべきで、成功してこの世の春を楽しんでいる者は、その行く末を考えなければならない。
つまり、活人は、「折角」という言葉を使わず、惰性に流されない。
言い換えれば、活人は臨機応変の生き方をすべきなのである。
慧智(030601)