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■前集41項

念頭濃者、自待厚、待人亦厚、処処皆濃。
念頭淡者、自待薄、待人亦薄、事事皆淡。
故君子、居常嗜好、不可太濃艶、亦不宜太枯寂。

念頭濃(ねんとうこまや)かなる者は、自(みず)から待つことに厚く、人を待つこともまた厚く、処々皆濃(しょしょみなこま)やかかなり。
念頭淡(ねんとうあわ)き者は、自(みず)から待つこと薄く、人を待つこともまた薄く、事々皆淡(じじみなあわ)し。
故(ゆえ)に君子は居常(きょじょう)の嗜好(しこう)は、太(はなはだ)しく濃艶(のうえん)なるべからず、亦(また)宜しく太(なはだ)しく枯寂(こせき)なるべからず。

心が細やかな人は、自分にも他人にも、全てに対して細やかだ。これに対し心が大雑把な人は、自分にも他人にも、全てに対しての大雑把だ。
だから、上に立つ者は、細かすぎても、大雑把過ぎても良くない。
つまり、活人は、何事も中庸を旨としなさいということだ。
言い換えれば、活人は、極一般的な人間であれとも取れる。
慧智(030603)