«« ■前集75項 | メイン | ■前集77項 » »

■前集76項

心不可不虚。虚則義理来居。
心不可不実。実則物欲不入。

心、虚(きょ)ならざるべからず。虚(きょ)なれば則(すなわ)ち義理来たりて居(お)る。
心、実(じつ)ならざるべからず。実なれば則(すなわ)ち物欲は入(い)らず。

心はいつでも空虚にしておく必要がある。空虚になっていれば正論は自然に解かる。
心はいつでも充実させておく必要がある。充実していれば、物欲など入る余地はない。
つまり、心の空間を「無」で満たしておけば、拝金主義は消え真理が見えるということ。
言い換えれば、活人は真理を見通せる人なのだ。
慧智(030610)