■前集103項
文章做到極処、無有他奇。只是恰好。
人品做到極処、無有他異。只是本然。
文章(ぶんしょう)、極処(きょくしょ)に做(な)し到(いた)れば、他の奇(き)有ること無し。只是(ただこ)れ恰好(かっこう)。
人品(じんぴん)、極処(きょくしょ)に做(な)し到(いた)れば、他の異(い)有ること無し。ただこれ本然(ほんぜん)。
文章を書くことを極めれば、そこには新規性などなく、相応の世界がある。
人格を磨くことを極めれば、そこには特異性などなく、本質の世界がある。
つまり、何事も入れ子の構造になっているが、それが解るのは極めた人間ということ。正に「悟り」の世界そのものなのだ。
言い換えれば、活人は真実を知る者と言える。
慧智(030614)