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■前集175項

士君子、処権門要路、操履要厳明、心気要和易。
毋少随而近腥羶之党、亦毋過激而犯蜂蠍之毒。

士君子(しくんし)、権門要路(けんもんようろ)に処(お)らば、操履(そうり)は厳明(げんめい)なるを要(よう)し、心気(しんき)は和易(わい)なるを要(よう)す。
少(わず)かも随(ほしいまま)にして腥羶(せいせん)の党(とう)に近づくこと毋(なか)れ、亦(また)過激(かげき)にして蜂蠍(ほうたい)の毒(どく)を犯(おか)さるること毋(なか)れ。

上に立つ者は、権力を行使する重要な地位にあるときは、言行は公明正大で、心は穏やかでなければならない。
そして、フラフラと腹黒い下衆な人間に近づいてはならないし、蜂やサソリのような毒をもつ過激な輩に突き込まれてはならない。
つまり、上に立つ者は、正々堂々と立ち、軽薄な行動や、無防備な状態をつくってはならないということ。
言換えれば、活人は、軽薄で無防備になるな、さすれば組織はアッという間に壊れて下々の者は路頭に迷うということを戒めにしろということ。
慧智(030628)