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■前集178項

一念慈祥、可以醞醸両間和気、寸心潔白、可以昭垂百代清芬。

一念(いちねん)の慈祥(じしょう)は、以(もっ)て両間(りょうかん)の和気(わき)を醞醸(うんじょう)すべく、寸心(すんしん)の潔白(けっぱく)は、もって百代(ひゃくだい)の清芬(せいふん)を昭垂(しょうすい)す(べし)。

少しの慈悲心が、天と地の間にある人間の温和な気風を醸し出し、少しの潔白心(清心)が、百代先(永遠)まで、匂わんばかりに清々しく心を伝える。
つまり、誰某(だれそれ)、彼是(あれこれ)といった偏りの無い菩薩のような本当の慈しみや思いやり、そして清廉潔白な心は、どんな人間にも人間本来の温和か心を思い出させ、その清々しい心は永遠に伝えられるということ。
言い換えれば、活人は、「菩薩」のような人を目指しなさいということ。
慧智(030629)