«« ■前集217項 | メイン | ■前集219項 » »

■前集218項

口乃心之門。
守口不密、洩尽真機。
意乃心之足。
防意不厳、走尽邪蹊。

口(くち)は乃(すなわ)ち心(こころ)の門(もん)なり。
口(くち)を守(まも)ること密(みつ)ならざれば、真機(しんき)を洩(もら)し尽(つく)す。
意(い)は乃(すなわ)ち心(こころ)の足(あし)なり。
意(い)を防(ふせ)ぐこと厳(げん)ならざれば、邪蹊(じゃけい)を走(ゆ)き尽(つく)す。

口は心の「出入り口」である。
この口を慎重に守らないと、本来の心(本心)が完全に洩れて無くなってしまう。
意識こそ実は「心の足(働き)」である。
この意識を厳しく管理していないと、邪な方向に暴走してしまう。
つまり、活人を自認する者は、無駄口は使わず、しっかりと考えないと、最高の状態で生まれてきたのに、どんどん下らない人間に近づきますよということ。
言い換えれば、活人道とは、沈黙は金、「清心は万能、邪心は万危」ということ。
翻って言えば、活人お口は意識の出口だから、本心がちゃんと監査したもの意外は出さないようにということで、軽薄な思考と言動に警告を発していると考えられる。
慧智(030706)