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■後集19項

損之又損、栽花種竹、儘交還烏有先生。
忘無可忘、焚香煮茗、総不問白衣童子。

之(これ)を損(そん)して又(また)損(そん)し、花(はな)を栽(う)え竹(たけ)を植(う)えて、儘(ことごとく)烏有(うゆう)先生(せんせい)に交還(こうかん)す。
忘(わす)るべき無(な)きを忘れ、香(こう)を焚(た)き茗(めい)を煮(に)て、総(すべ)て白衣(びゃくい)の童子(どうじ)に問(と)わず。

無意味な思慮分別心(頭の働き)を捨てに捨て、花や竹を植えて「無」を体現する。
さらには、忘れるべきことも無いということも忘れ、香を焚き、茶を淹(い)れて、白衣の使者など全く気にかねない。
つまり、達人は小細工のために必要な小利口な智慧などさっぱりと捨て去り、頭で生きるのではなく、心で生きるという「無」を体現し淡々とあるがままに生きなさいということだろう。
言い換えれば、達人としては、頭の限界を知り、無限な智慧である本来の心で生きることを会得しなさいと諭されているようでもある。
慧智(030710)