«« ■後集49項 | メイン

■後集50項

髪落歯疎、任幻形之彫謝、鳥吟花咲、識自性之真如。

髪(かみ)落(お)ち歯(は)疎(まば)らにして、幻形(げんけい)の彫識(ちょうしゃ)するに任(まか)せ、鳥(とり)吟(ぎん)じて花(はな)咲(さ)き、自性(じしょう)をして真如(しんにょ)を識(し)る。

髪も歯も抜けて、幻のような姿になるのは自然の流れで、小鳥がさえずり、花が咲けば、あるがままが真実であることが解かる。
つまり、達人は抵抗の空しさを知ってこそ達人なのかもしれない。
言換えれば、達人は無為自然を悟った人と言えるだろう。
慧智(030716)