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おわりに

>以上を以て5月31日から本日7月31日までの丸々2ヶ月、毎日解読してきた「菜根譚」356項を完了とします。いつの日にか解釈に手を加え、上梓できればと考えています。
 政治、経済、教育、経営、宗教など社会システムの全てが捻じれ合い反目している現代こそ、政治には指導者、教育には教養、経営には良心、宗教には真理、そして社会には道徳の復権が必要だと感じています。
言い換えれば、金力と軍事力によるキリスト教基盤、アメリカ方式、利己主義思想による競争優位型資本主義経済の幻影を打ち破り、道徳基盤、日本式、利他主義思想による協調優位型民主主義経済を実現すべきなのです。「和を以て貴しと為す」は聖徳太子の言葉とされていますが、誰の発想であれ日本の背骨として復活させても世界に誇れる思想だろうと思います。
慧智和尚、平日は小林惠智。小規模であるが企業を経営しつつ、文部科学省の大学改革に参加し、経済同友会の幹事として経営の在るべき姿を叫んでいる多忙な毎日ですが、52歳にして睡眠時間は一日3時間。勉強時間は一日5時間。執務時間は一日10時間。社会活動に3時間を使い、申し訳ないが、3時間だけは私用に使わしていただいています。人間には「使命」というものがあると考えております。しかし、小生はまだまだ勉強不足で、それと確信できるものに出合っていませんので、ただ足元にある「今、出来る事」に全精力を注入しています。これからも命在る限り、縁に従い張り切って生きて行きますので、皆様のご指導ご鞭撻を宜しくお願いします。以上。
明日からは、また何か新しい挑戦をします。お楽しみに。
2003年7月31日 虚菴快山慧智(小林惠智)文責。