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■前集27項

居軒冕之中、不可無山林的気味。
処林泉之下、須要懐廊廟的経綸。

軒冕(けんべん)の中(うち)に居りては、山林的(の)気味なかるべからず。
林泉の下(もと)に処(お)りては、須(すべか)らく廊廟(ろうびょう)的(の)経綸(けいりん)を懐(いだ)くことを要すべし。

高い地位にある現役時代は、日々の職業生活の場面でも、山林で隠居しているような趣がなくてはならないし、隠居暮らしをするようになれば、その暇を無駄にせず、天下国家を収めようとする気持ちで暮すことを忘れてはならない。
つまり、活人は24時間活躍しているので、忙中には閑、閑中には忙を心がけていないと、心身一如の原則から、心が忙しい時には体を休ませ、体が忙しい時には心を休ませていないと健康を害することになるのだ。
言い換えれば、活人の元気はバランス感覚を背景に出てくる考えるべきなのだ。
慧智(030601)