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■前集28項

処世不必邀功、無過便是功。
与人不求感徳、無怨便是徳。

世に処(しょ)しては、必(かなら)ずしも功(こう)を邀(もと)めずして、過(あやま)ちなきは便(すなわ)ち是れ功なりとす。
人に与えては徳に感ずることを求めずして、怨(うら)みなきは便(すなわ)ち是れ徳なりとす。

世渡りは、必ずしも功績を求めないで、間違いが無いことそれが功績と考えるべきだ。
人と接する時は、教育しようなどと思わなず、恨まれなかっただけで徳を積んだと考えるべきだ。
つまり、活人は求めず、与えるのみ、を心に生きているものなのだ。
言い換えれば、活人とは菩薩の別名でもあるのだ。
慧智(030601)