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■前集47項

進徳修道、要個木石的念頭。
若一有欣羨、便趨欲境。
済世経邦、要段雲水的趣味。
若一有貧着、便堕危機。

徳に進み、道を修むるには、個の木石念頭を要す。
若し一たび欣羨(きんせん)あれば、すなわち欲境に趨(おもむ)く。 
世を済い邦(くに)を経(おさめ)むるには、段の雲水の趣味を要す。
若し一たび貧着(ひんちゃく)あれば、便(すなわ)ち危機に墮(おち)ん。

人格を磨いて人間的であろうとするなら、木や石のような無欲の存在であることが大切である。さらに、世の中を救い国を治めようとするなら、行雲流水の趣が必要であるが、一瞬でもそれに拘り執着する心が生まれれば危険極まりなくなる。
つまり、
慧智(030604)