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■前集154項

節義傲青雲、文章高白雪、若不以徳性陶鎔之、終為血気之私、技能之末。

節義は青雲に傲(おご)り、文章は白雪よりも高きも、若(も)し徳性(とくせい)を以て之を陶鎔(とうよう)せざれば、終(つい)に血気の私(し)、技能(ぎのう)の末と為(な)らん。

身の処し方は高級官僚のそれ以上で、学問や教養は「白雪の曲(高尚とされる琴の曲)」以上であっても、その人が本来もっている人間性以上を発揮していなければ、結局は私利私欲の血気にはやった行いでしかなく、技能も付け焼刃でしかない。
つまり、世渡りの術も教養も最高だとされている人は、最初から備わっている人徳以上に自分を磨き上げていないと、ただの付け焼刃をなってしまうということで、どんな人でも素養を磨き上げることが大事だということ。
言換えれば、活人は自分の強みを知って、強みを活かしている人材のことだ。
慧智(030624)