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■前集159項

道是一重公衆物事、当随人而接引。
学是一個尋常家飯、当随事而警惕。

道(どう)は是れ一重(いっちょう)の公衆(こうしゅう)の物事(ぶつじ)なり、当(まさ)に人に随(したが)いて接引(せついん)すべし。
学(がく)は是れ一個(いっこ)の尋常(じんじょう)の家飯(かはん)なり、当(まさ)に事に随いて警惕(けいてき)すべし。

道徳は万人に共通するものだが、人を見て導くべきである。
学問は極めて平凡なものだが、現象を見て警告すべきである。
つまり、心のレベルは人により大きく異なるので、人を観て法を説き、頭のレベルは誰しも大して違わないので、事あるごとにガンガン教え込むのが良いということ。
言い換えれば、活人は、部下に対し、知識は日常的に叩き込み、精神は相手に応じて引き出してやれ、ということだ。
慧智(030625)