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■前集163項

遇故旧之交、意気要愈新。
処隠微之事、心迹宜愈顕。
待衰朽之人、恩礼当愈隆。

故旧(こきゅう)の交(まじわり)に遇(あ)いては、意気(いき)愈(いよいよ)新(あら)たなるを要(よう)す。
隠微(いんび)の事(こと)に処(しょ)するは、心迹(しんせき)宜(よろ)しく愈(いよいよ)顕(あきらか)なるべし。
衰朽(すいきゅう)の人(ひと)を待(まつ)には、恩礼(おんれい)当(まさ)に愈(いよいよ)隆(さかん)にすべし。

昔馴染みとの関係は、互いに意気揚々となることが大事。
隠れて何かをする時は、公明正大な心で事に当たらることが大事。
老人を持て成すには、敬意と礼儀を最大化することが大事。
つまり、他人との交際は、その話しが善きにつけ、悪しきにつけ、誇張されて伝わるので、大げさにな事を考えて対処しておけということ。
言換えれば、活人には必ず尾鰭が付いてまわることを覚悟しておけということだ。
慧智(030626)