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■前集183項

不昧己心、不尽人情、不竭物力。
三者可以為天地立心、為生民立命、為子孫造福。

己(おのれ)の心を昧(くら)まさず、人の情(じょう)を尽(つく)さず、物(もの)の力(ちから)を竭(つく)さず。
三者、「以(もつ)て天地(てんち)の為(ため)に心(こころ)を立(た)て、生民(せいみん)の為(ため)に命(いのち)を立(た)て、子孫(しそん)の為(ため)に福(ふく)を造(な)すべし。

自分自身の本心を曇らさないで、人情をすてず、財力を使い切らないこと。
この3つの心がけで、自然界に対し貢献意欲を持ち、生活者のためには志を持ち、子孫の為に幸福をつくりなさい。
つまり、正しい判断力と思いやり忘れずに、少しの投資を行い、環境貢献、生活者支援を行えば、子孫に幸福が残せますよということ。
言い換えれば、活人が、今のあなたの環境貢献と人々に対する思いやりに投資を行えば、社会も子孫も幸せになれますよということで、功を成し財を残した活人への警鐘と受け止めなさい。
慧智(030630)