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■前集189項

磨蠣当如百煉之金、急就者非邃養。
施為宜似千鈞之弩、軽発者無宏功。

磨蠣(まれい)は当(まさ)に百煉(ひゃくれん)の金(きん)の如く、急就(きゅうしゅう)は邃養(すいよう)に非(あら)ず。
施為(しい)は宜(よろ)しく千鈞(せんきん)の弩(ど)の似(ごと)く、軽発(けいはつ)は宏功(こうこう)無し。

自分自身を磨き上げるには、繰り返して練り鍛える金属のようにすべきで、簡単に行う修養ではあってはいけない。
起業する場合は、強靭な石弓を放つ時のように慎重にすべきで、軽薄な起業では成功はしない。
つまり、内面の問題であれ、外形の問題であれ、何事にも成果を出すには、慎重且つ堅実に行えということ。
言換えれば、活人は、インスタントは所詮インスタントということを肝に銘じておこう。
慧智(030701)