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■前集190項

寧為小人所忌毀、毋為小人所媚悦。
寧為君子所責修、毋為君子所包容。

寧(むしろ)小人(しょうじん)の忌毀(きき)せらるるも、小人(しょうじん)の媚悦(びえつ)せらるること毋(なか)れ。
寧(むしろ)君子(くんし)の責修(せきしゅう)せらるるも、君子(くんし)の包容(ほうよう)せらるること毋(なか)れ。

つまらない人間に謗(そし)り罵(ののし)られても、彼らに媚び諂われることは無いように。
上に立つ立派な人間に責め立てられても、彼らに大目に見られることが無いように。
つまり、つまらない人間を遠退けるのは当然だが、だからといって自分から偉い人間に近づき受け入れられるようでは、つまらない人間と変りないし、立場を変えれば解ること。
言い換えれば、活人は、本当に自立した人間となり、相手の感情の対象になってはいけないということだ。
慧智(030701)  ●この句が、著者の座右の銘である。