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■前集191項

好利者、逸出於道義之外、其害顕而浅。
好名者、竄入於道義之中、其害隠而深。

利(り)を好(この)む者(もの)、道義(どうぎ)の外(そと)に逸出(いっしゅつ)し、其の害(がい)顕(あら)わるるは浅(あさ)し。
名(な)を好(この)む者は、道義(どうぎ)の中(うち)に竄入(ざんにゅう)し、其の害(がい)隠(かく)るるは深し。

利益を欲しがる者は、道を外れているので、その害毒は露見し易いので浅い。
名声を欲しがる者は、道を外れる事なくが裏工作があるので、其の害毒は露見しにくいので深い。
つまり、利益に拘る者は外部で派手に動くのでえその弊害は解り易く、早期発見できるので、罪は軽いが、名声を好む者は、内部の根回しで裏工作しているので、弊害が見えにくいので、罪は重い、ということ。
言換えれば、活人は、何事も正々堂々と道理を弁じて行動しなさいということ。
慧智(030702)