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■前集200項

毋憂払意、毋喜快心。
毋恃久安、毋憚初難。

払意(ふつい)を憂(うれ)うこと毋(なか)れ、快心(かいしん)を喜(よろこ)ぶこと毋(なか)れ。
久安(きゅうあん)を恃(たの)むこと毋(なか)れ。初難(しょなん)を憚(はばか)ること毋(なか)れ。

思い通りにならないからといって心配してはならないし、思い通りになったからといって喜んではならない。
いつまでも平安だからといって、それを当てにしてはならないし、初めての災難に遭ったからといって、尻込みしてはならない。
つまり、雨の日に晴の準備、雨の日に晴の準備を淡々とするのが良く、「是で良い」といことも無ければ、「もうだめだ」ということも無いのだということ。言い換えれば、人間は油断し易いもの。活人よ、努々、油断めされるな、ということ。
慧智(030703)