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■前集209項

風斜雨急処、要立得脚定。
花濃柳艶処、要着得眼高。
路危径険処、要回得頭早。

風(かぜ)斜(なな)めに雨(あめ)急(きゅう)なる処(ところ)は、脚(あし)を立(た)ち得(え)て定(さだ)めんことを要(よう)す。
花(はな)濃(こま)やかに柳(やなぎ)艶(えん)なる処(ところ)は、眼(め)を着(つ)け得(え)て高(たか)らんことを要(よう)す。
路(みち)危(あや)うく径(こみち)険(けわ)しき処(ところ)は、頭(あたま)を回(めぐ)らし得(え)て早(はや)からんことを要(よう)す。

嵐が吹き荒れる所では、足をしっかり立てて踏ん張る必要がある。
花の色が鮮やかで、柳が艶(あで)やかな場所では、視線を上げる必要がある。
大きな通りでも小道でも、危険な場所なら、即断即決して行動する必要がある。
つまり、人生には危険が付き物で、リスク管理をしっかりしなさい、ということ。
言換えれば、活人のリスク管理が甘いと、周囲は皆、大きな怪我をすることを忘れるな。
慧智(030705)