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■前集212項

大人不可不畏。
畏大人、則無放逸之心。
小民亦不可不畏。
畏小民、則無豪横之名。

大人(たいじん)は畏(おそ)れざるべからず。
大人(たいじん)を畏(おそ)るれば、放逸(ほういつ)の心(こころ)無(な)し。
小民(しょうみん)も亦(また)畏(おそ)れざるべからず。
小民(しょうみん)を畏(おそ)るれば、則(すなわ)ち豪横(ごうおう)の名(な)無(な)し。

高い人格の人に畏敬の念を持つべきである。
畏敬の念を持てば、生きていく上で、散漫になることは無い。
一般人に対してもやはり畏敬の念を持つべきである。
畏敬の念を持てば、思い上がった横暴な者という評判が立たなくなる。
つまり、人間は謙虚になれば成功しますよということ。
言換えれば、活人は、「賢者は愚者にも学び、愚者は賢者もに学べず」を座右の銘にしておきなさい。
慧智(030706)