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■前集214項

不可乗喜而軽諾。
不可因酔而生嗔。
不可乗快而多事。
不可因倦而鮮終。

喜(よろこ)びに乗(じょう)じて諾(だく)を軽(かる)くすべからず。
酔(すい)に因(よ)りて嗔(いかり)を生(しょい)ずべからず。
快(かい)に乗(じょうじて)じて事(こと)を多(おお)くすべからず。
倦(けん)に因(よ)りて終(おわ)りを鮮(すく)なくすべからず。

喜びのあまり、軽はずみな許しを出してはいけない。
酔った事により、怒りを爆発させてはいけない。
楽しみのあまり、仕事を増やしてはならない。
飽きた事により、いい加減な終わり方をしてはならない。
つまり、活人は、情動や感情に任せて、合理的な判断を変えてはならない。
言換えれば、喜怒哀楽に支配されている時は、大事なことをするなということ。
慧智(030706)