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■前集221項

君子処患難而不憂、当宴遊而惕慮、遇権豪而不懼、対惸独而驚心。

君子(くんし)は患難(かんなん)に処(お)りて憂(うれ)えず、宴遊(えんゆう)に当(あ)たりて惕慮(てきりょ)し、権豪(ごうけん)に遇(あ)いては懼(おそ)れず、惸独(けいどく)に対して心(こころ)を驚(おどろ)かす。

上に立つ立派な人材は、難局では思い悩まず、饗宴では警戒心を持ち、権力者の前では毅然とし、恵まれない者には心を痛める。
つまり、活人である本物の経営者は、窮地に追い込まれても平然と立ち向かい、酒宴では控えめにして、権力者に媚び諂うことなく、率先して社会貢献を行いなさいということ。
言い換えれば、活人であるべき経営者は、部下の模範であり、心の教育者でなければならないと言うこと。
慧智(030706)