活人禅とは、仏教、禅宗(仏心宗)という宗教の枠を超え、如何なる思想信条の持ち主であれ、誰でもが ”拘らない心・囚われない心“ を体得し心身の健康を実現できるように考えられた在家のための禅で、釈尊から達磨大師、慧可大和尚、臨済大和尚と受け継がれ、白隠禅師を中興の祖とする日本臨済禅の法系に連なる禅の独立した一つ禅風で、自宅でも会社でも旅先でも入院先でも時と所を選ばず “今、己の在る此処を禅堂” として修行に励むという特徴を持つ禅の様式です。
勿論、大自然の一部としての生命を在るがままに受け入れ無心となることで、己に与えられた使命を全うしようとする禅者が切磋琢磨する修行の場としての活人禅堂は、茨城県大子町と静岡県南伊豆町の二箇所にあり、師家による接心である『両忘活人禅会』の他に古参の禅者による個性的な茶の湯を加えた『茶禅会』、家庭教育では難しい子供達の文化教育の趣のある『寺子屋禅会』、経営者のための問題解決力を付ける『無門関禅会』、LOHASなどの言葉に置き換わった自然尊重の生き方を体験する『禅農禅会』などがあります。