■前集181項
誇逞功業、炫燿文章、靠皆是外物做人。
不知心体螢然、本来不失、即無寸功隻字、亦自有堂堂正正做人処。
功業(こうぎょう)に誇逞(こてい)し、文章(ぶんしょう)を炫燿(げんしょう)するは、皆是(みなこ)れ外物(がいぶつ)に靠(よ)りて人(ひと)と做(なる)なり。
知らず、心体螢然(しんたいけいぜん)として、本来(ほんらい)を失(うしな)わざれば、即(すなわ)ち寸功隻字(すんこうせきじ)無きも、亦(また)自(おのず)から堂々正々(どうどうせいせい)として、人と做(なる)の処(ところ)有るを。